2007年10月1日より当科は名称を変更し、糖尿病・代謝・内分泌科となりました。また、当科の上位部門として糖尿病・代謝症候群診療部(2012年5月より糖尿病研究連携部に名称変更)が創設されました。糖尿病・代謝・内分泌科は、内科患者のなかでもいわゆる生活習慣に深く根ざしている病気、すなわち糖尿病や高脂血症といった食生活の乱れ・運動不足・肥満にともなって 見られる代謝疾患の診療を主に行っております。21世紀の国民病として糖尿病はきわめて重要な疾患と位置付けられており、健康日本21という国家レベルでの啓発活動に代表されるようにその発症予防・合併症予防に向けた取り組みがさまざまなかたちで行われております。私どもは糖尿病を発症されて間もない方から、重度の合併症に悩まされている方まで幅広く診療を行い、疾患の基本的教育・合併症の精査および治療を行います。糖尿病はいわゆる網膜症・腎症・神経障害という特徴的な合併症のほかに、動脈硬化の進展に伴って起こりやすい心筋梗塞・脳卒中といった生命に直接影響を及ぼす疾患のハイリスク因子である可能性が指摘されております。また当院は結核病棟を有し感染症治療の基幹病院の一つと位置付けられておりますが、糖尿病はそうした感染症の罹患という点でもリスクの高い疾患と考えられます。私どもは循環器科・腎臓内科・神経内科・眼科など各方面の専門医の応援を得つつ、患者中心の医療・エビデンスに基づいた的確な医療を目指しております。2008年度より特定健診・特定保健指導がはじまりましたが、これは、冠動脈疾患や糖尿病の発症につながりやすいメタボリックシンドロームを予備群の段階からスクリーニングし、早期に生活習慣介入を積極的に行うという画期的な取り組みであります。私たちはこのような国家的な取り組みのなかで、これまで以上に生活習慣病対策に貢献できるよう努力してまいります。
糖尿病研究連携部長
野田 光彦
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